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第13回 「冬到来 ②」

 みなさんのご家庭では、既にストーブやこたつは用意されましたでしょうか?昔は、こたつや火鉢に火を入れる日に、必ず食べるお餅がありました。御厳重・御玄猪(おげんちょ)・おなり切りともいわれる「亥(い)の子もち」は、平安時代より続く旧暦十月の亥の日、亥の刻(午後九時)に無病息災を願って子孫繁栄を祈る行事で、また亥が猪(ゐ)に通じるところから、子だくさんであるイノシシにあやかって、安産を願うことにもつながっています。
 もともとは田の神様を迎えて送る農耕神の風習に基づく農村行事、いわば収穫祭に起源するといわれます。武家社会では鎌倉時代から儀式化されてきましたが、室町時代末期より一般化されました。
 江戸時代には、亥の日に「亥の子といえばもちをつく─」と子供たちが歌い遊んだそうです。現在では、京都の護王神社で毎年十一月一日に「亥の子祭」が開催され、さながら王朝絵巻の一こまのようです。
 また茶道でも「炉開き」として形を変えて残っています。茶道の正月は「炉開き」をする十一月です。夏の風炉から炉を仕切って、炉縁をいれて炉に変えます。このとき茶壺で長く熟成して新茶を初めて石臼でひき、開炉の儀を行いますが、その際に使われるお菓子が「亥の子もち」です。
 初めは小豆、大豆(きな粉)、ゴマ、木の実、果実などから作られていたそうですが、平安時代以降は赤(小豆)と黒(ゴマ)、白(アワ)の三種類のもちになり、一の亥の日にはキク、二の亥の日はモミジ、三の亥の日はギンナンが添えられました。時代とともに「亥の子もち」も変わっていき、さまざまな素材、色、形が見られますが、総じて丸く小さいもちであったようです。今年は11月26日が、旧暦の亥の日に当たります。熱い番茶と亥の子もちでお祝いしてみませんか。
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| 村上町屋 | 13:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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